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SNS運用

インスタ運用代行の選び方:任せる範囲と権限を自社に残す手順

公開: / 更新:
編集:Framework

結論

インスタ運用代行は、投稿の企画・制作、コメントとDMの対応、分析、広告など7つの作業のうち、社内で続けられないものを選んで任せます。Instagramアカウントは自社のビジネスポートフォリオに置き、代行会社にはパートナーとしてコンテンツ・メッセージ・インサイトなど任せる作業のタスクだけを渡すと、権限を自社に残せます。

この記事でわかること

  • インスタ運用代行に頼める7つの作業と、外注しても社内に残る作業
  • 任せる作業と渡すタスクを決める4つの問い
  • Instagramを自社のビジネスポートフォリオに置き、代行会社に権限を渡す5段階
  • インサイトで見る数字と、ステマ規制に備えて公開前に確かめる表示
  • 契約前に代行会社に聞く8項目と、業態ごとに社内に残す記録

インスタ運用代行(Instagram運用代行)を選ぶときは、投稿の制作や返信、分析、広告などの作業のうち任せる範囲を先に決め、Instagramアカウントを自社のビジネスポートフォリオに置いたうえで、代行会社には任せる作業のタスクだけのアクセス許可を渡します。範囲と権限が決まっていれば提案を同じ条件で比べられ、契約が終わってもアカウントは自社のポートフォリオに残ります。

権限の置き場所を契約の前に決めるのは、Instagramアカウントを追加できるビジネスポートフォリオが1つだけだからです(Metaビジネスヘルプセンター「ビジネスポートフォリオにInstagramアカウントを追加する方法」)。代行会社のポートフォリオに先に追加されると、自社のポートフォリオに入れるには、そこから外してもらう必要があります。

この記事は、SNS運用代行やインスタの外注を検討し、運用代行会社を比べている事業者向けに、任せる範囲の決め方、権限の渡し方、成果の指標、ステマ規制への備え、契約前の確認項目を整理します。権限・規約・法令の記述は、2026年10月17日時点の公式情報に基づきます(Metaビジネスヘルプセンター、Instagramヘルプセンター、消費者庁)。

インスタ運用代行に頼める作業は7つあり、社内に残る作業もある

インスタ運用代行に頼める作業は、方針の設計、投稿の企画・制作、投稿と予約、コメントとDM(ダイレクトメッセージ)の対応、分析とレポート、広告の運用、インフルエンサーへの依頼の7つに分けられます。一方で、商品や予約の情報を渡すこと、投稿を公開前に承認すること、問い合わせ・予約・購入の結果を共有すること、アカウントの権限を管理することは、外注しても社内に残ります。

インスタ運用代行で任せられる7つの作業(方針の設計、投稿の企画・制作、投稿と予約、コメントとDMの対応、分析とレポート、広告の運用、インフルエンサーへの依頼)と、外注しても社内に残る4つの作業(情報と素材を渡す、投稿の承認、結果の共有、権限の管理)を並べた図
図1 インスタ運用代行で任せられる作業と、社内に残る作業。Metaビジネスヘルプセンター「ビジネスポートフォリオのアセットとタスクベースのアクセス設定」をもとに作成(Framework作成)

権限の管理が社内に残るのは、ほかの人にInstagramアカウントへのアクセス許可を付与・削除できるのが、フルアクセス許可を持つ人だけだからです(Metaビジネスヘルプセンター「ビジネスポートフォリオのアセットとタスクベースのアクセス設定」)。結果の共有が残るのは、問い合わせ・予約・購入を記録しているのが自社で、共有しなければ代行会社には分からないためです。

Frameworkの運用代行でも、アカウントへのアクセス権のほか、商品情報・素材・表現上の制約の共有と、投稿の承認を依頼しています(SNS運用代行の支援内容)。

7つの作業のうちInstagramアカウントへのアクセスが要るのは投稿と予約、コメントとDMの対応、分析とレポート、広告の運用の4つで、Metaでは作業ごとにタスクを選んで渡せます。

作業中身渡すタスク(部分的なアクセス許可)
1 方針の設計目的、届けたい相手、見る数字を決める不要
2 投稿の企画・制作投稿・リール動画・ストーリーズの企画、撮影、画像・動画の制作不要(データで受け取り、社内で投稿する場合)
3 投稿と予約作ったコンテンツを公開・予約するコンテンツ
4 コメントとDMの対応コメントへの返信、不適切なコンテンツの削除、DMへの返信コミュニティアクティビティ(コメント)、メッセージ(DM)
5 分析とレポートアカウントとコンテンツの数字を見て、次の企画を決めるインサイト
6 広告の運用投稿の宣伝(いわゆるブースト)や広告マネージャでの配信広告(あわせて広告アカウントへのアクセス)
7 インフルエンサーへの依頼候補探し、依頼、投稿内容の確認不要(表示のルールは自社でも確かめる。後の節)

表のタスクの名前と中身は、Metaのヘルプの一覧によるものです(Meta:タスクベースのアクセス設定)。広告の運用を任せる場合、MetaはInstagramアカウントを宣伝に使えるのは、そのアカウントにリンクされている広告アカウントにアクセスできる利用者だけとしています(Meta:Instagramアカウントを追加する方法)。広告アカウントの作り方はMeta広告の始め方で説明しています。

任せる範囲は、社内で続けられない作業から選ぶ

任せる範囲は、7つの作業を全部任せるか自社でやるかの二択にせず、社内で続けられない作業だけを選んで決められます。MetaはInstagramアカウントへの部分的なアクセス許可を、コンテンツ、メッセージ、コミュニティアクティビティ、広告、インサイトのタスクごとに割り当てられるようにしているためです(Meta:タスクベースのアクセス設定)。

任せる範囲を決める4つの問いの図。Q1 撮影・制作の素材を社内で用意できなければ企画・制作を任せる。Q2 コメント・DMに社内で答えられなければ回答の範囲を決めてコミュニティアクティビティなどを渡す。Q3 数字を見て次の企画を決められなければインサイトを渡す。Q4 広告を出すなら広告のタスクと広告アカウントを渡す。権限の管理と投稿の承認は自社に残す
図2 任せる作業と渡すタスクを決める4つの問い。Metaのタスクの区分をもとに、投稿を作る・反応に答える・結果を見る・広告で広げる順に並べたもの(Framework作成)

Q1で撮影や制作の素材を社内で用意できなければ、企画・制作を任せます。制作物をデータで受け取り、社内の担当者が投稿するなら、Instagramへのアクセス許可は渡さずに済みます。

Q2のコメントとDMは、タスクが分かれています。DMの送信・返信は「メッセージ」、コメントの確認・返信と不適切なコンテンツの削除は「コミュニティアクティビティ」のタスクなので(Meta:タスクベースのアクセス設定)、コメントへの返信は任せてDMは社内で返す、といった分け方ができます。任せる場合は、価格・予約・個別の相談にどこまで答えてよいかを先に決めます。

Q3で、インサイトを見て次の企画を決める人が社内にいなければ、分析とレポートを任せて「インサイト」のタスクを渡します。Q4でInstagramに広告を出すなら、「広告」のタスクに加えて広告アカウントへのアクセスが要ります。広告の運用まで外に任せるかは広告運用はインハウスか外注かで判断の仕方を整理しています。

Instagramは自社のポートフォリオに置き、代行会社にタスクを渡す

Instagramアカウントの権限を自社に残すには、自社のビジネスポートフォリオにInstagramアカウントを追加し、代行会社にはパートナーとして、任せる作業のタスクだけの部分的なアクセス許可を渡します。

ビジネスポートフォリオは、FacebookページやInstagramアカウントなどのビジネスアセットと、それに携わるメンバーのアクセス許可をまとめて管理する仕組みです(Metaビジネスヘルプセンター「Meta Business Suiteのビジネスポートフォリオとビジネスアセットのアクセス許可について」)。フルアクセス許可(以前の名称は全権限)を持つメンバーは、ポートフォリオの設定・メンバー・アセットのすべてを管理できます。

パートナーに全権限を渡しても、アセットを他のビジネスと共有できるのは、アセットを所有している組織だけです(Metaビジネスヘルプセンター「ビジネスポートフォリオでパートナーにビジネスアセットへのアクセス許可を付与する」)。代行会社に渡すまでの手順は、Metaの公式ヘルプの内容を、Frameworkが進める順に並べた次の5段階です。

  1. 自社の担当者がフルアクセス許可を持つ:Instagramアカウントの追加も、パートナーの追加も、ビジネスポートフォリオの全権限(現在の名称はフルアクセス許可)を持つ人だけができます(Meta:Instagramアカウントを追加する方法、Meta:パートナーにアクセス許可を付与する)。
  2. Instagramをプロアカウントにして、自社のポートフォリオに追加する:Meta Business Suiteでビジネスポートフォリオの[設定]を開き、[Instagramアカウント]で[追加]をクリックして、自社の担当者がInstagramのユーザーネームとパスワードでログインします(Meta:Instagramアカウントを追加する方法)。
  3. 二段階認証を有効にする:Metaは、パートナーにアクセス許可を付与する前に、ビジネスポートフォリオで二段階認証を有効にするよう案内しています(Meta:パートナーにアクセス許可を付与する)。Instagramの二段階認証では、認証アプリが推奨の方法とされています(Instagramヘルプセンター「二段階認証でMetaアカウントの安全を確保する」)。
  4. 代行会社をパートナーとして追加し、タスクを選ぶ:代行会社からビジネスポートフォリオIDを受け取り、[設定]の[パートナー]で[追加]をクリックして[パートナーにあなたのアセットへのアクセスを許可]を選びます。共有するInstagramアカウントと、部分的なアクセス許可で任せるタスクを選びます(Meta:パートナーにアクセス許可を付与する)。
  5. 契約が終わったらパートナーを削除する:[設定]の[パートナー]で、[オプション]から[ビジネスポートフォリオから削除]を選びます(Metaビジネスヘルプセンター「ビジネスポートフォリオからパートナーを削除する」)。
権限の置き場所の図。自社のビジネスポートフォリオにInstagramプロアカウントと広告アカウントを置き、自社の担当者がフルアクセス許可を持つ。代行会社のビジネスポートフォリオには、パートナーとしてコンテンツ・メッセージ・コミュニティアクティビティ・広告・インサイトのうち任せるタスクだけを共有する。他の人へのアクセス許可の付与・削除と支払い方法を含むすべての管理はフルアクセスだけ
図3 Instagramを自社に置き、代行会社にタスクだけを渡す形。Meta「Instagramアカウントを追加する方法」「タスクベースのアクセス設定」をもとに作成(Framework作成)

Instagramのパスワードを代行会社に教える方法は使いません。Instagramの利用規約は、禁止されている行為の例として、他の利用者のログイン情報を求める・集める・使う試みや、Instagramのユーザーネーム・パスワードを求める・集める試みを挙げています(Instagram利用規約。英語版と照合)。

代行会社のポートフォリオにある場合や個人に頼む場合は、渡し方を変える

Instagramアカウントがすでに代行会社などのビジネスポートフォリオに入っている場合はそこから削除してもらってから自社に追加し、ポートフォリオを持たない個人に頼む場合はパートナーではなくユーザーとして自社のポートフォリオに招待します。

代行会社のポートフォリオにすでに入っている場合はどうするか

Instagramアカウントがすでに別のビジネスポートフォリオに入っている場合について、Metaは、アクセス権を付与してもらう方法と、そのポートフォリオから削除してから追加する方法を示しています(Meta:Instagramアカウントを追加する方法)。権限を自社に残すなら後者を選び、代行会社にポートフォリオからの削除を依頼します。代理店を替えるときの順番は広告代理店の乗り換え手順も参考になります。

個人(フリーランス)に頼むなら、ユーザーとして招待する

パートナーとして追加するには、相手がビジネスポートフォリオを持ち、そのIDを伝える必要があります(Meta:パートナーにアクセス許可を付与する)。

ポートフォリオを持たない個人に頼む場合は、自社のポートフォリオにユーザーとして招待し、Instagramアカウントと任せるタスクを割り当てます。招待はFacebookアカウントで使われているメールアドレスに送り、追加されたユーザーには既定で基本的なアクセス許可が付与されます(Metaビジネスヘルプセンター「ビジネスポートフォリオにユーザーを追加してビジネスアセットを割り当てる」)。

期間を区切りたい場合は、メンバーを追加するときに一時的なアクセスを選べます。一時的なアクセスでは基本的なアクセス許可だけを3日間〜75日間割り当てられ、期限が切れると自動的に取り消されます(Meta:アクセス許可について)。

成果の指標は、インサイトの数字とInstagramの外の結果を分けて決める

代行会社と決める成果の指標は、Instagramのインサイトで見られる数字と、問い合わせ・予約・購入のようにInstagramの外で記録される結果を分けて決めます。インサイトは公開アカウントなら無料で使え、フォロワーの傾向や、投稿・ストーリーズ・リール動画ごとの数字を確認できます(Instagramヘルプセンター「Instagramインサイトについて」)。

インサイトで分かるのはInstagramの中での届き方と反応までで、問い合わせ・予約・購入の件数は自社の記録で数えます。

指標数えるもの確認する場所
閲覧数コンテンツが再生・表示された回数インサイト
閲覧者コンテンツを画面上で1回以上表示したアカウントの数インサイト
インタラクション「いいね!」・コメント・保存・シェアなどの回数インサイト
アクションを実行したアカウント数コンテンツにアクションを実行したアカウントの数インサイト
フォロワーの拡大状況獲得したフォロワーと失ったフォロワーの数(フォロワー100名以上で表示)インサイト
問い合わせ・予約・購入Instagramから来た人の成果自社サイトの計測、予約台帳、DMの記録

インサイトで期間を選べるのは過去90日以内です(Instagram:インサイトについて)。90日より前の数字はインサイトで選び直せないため、毎月のレポートで数字を残してもらう取り決めにします。自社サイトでの問い合わせや購入を数える方法はコンバージョン計測の設計で整理しています。

フォロワー数を約束する提案では、増やし方を確かめます。Metaのコミュニティ規定(スパム)は、「いいね!」・シェア・フォローなどのエンゲージメントのための売買・交換とその試みや、手動か自動化かを問わず非常に高い頻度でアクションを実行することを禁止しています(Metaトランスペアレンシーセンター「スパム」)。

インフルエンサーへの依頼は、「広告」などの表示を自社でも確かめる

代行会社を通してインフルエンサーに投稿を依頼する場合は、投稿に「広告」「PR」などの表示があるかを自社でも確かめます。消費者庁は、広告であることを隠すステルスマーケティング(ステマ)は2023年10月1日から景品表示法違反になるとし、規制の対象は商品・サービスを供給する事業者(広告主)で、依頼を受けたインフルエンサーは対象にならないとしています(消費者庁「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。」)。

消費者庁のQ&Aは、規制の対象を、表示内容の決定に関与した事業者(いわゆる広告主)と説明し、違反が認められると消費者庁が措置命令を行うとしています(消費者庁「ステルスマーケティングに関するQ&A」)。規制の対象が広告主とされているので、施策を代行会社に任せる場合も、表示の確認を代行会社だけに任せず、自社が確かめる手順を契約に入れておきます。

公開前に確かめる点は、消費者庁のQ&Aの内容を、Frameworkが確かめる順に並べた次の5つです。

  1. 表示の言葉:「広告」「宣伝」「プロモーション」「PR」と表示する方法や、「A社から商品の提供を受けて投稿している」と文章で書く方法が、運用基準で例に挙げられています(消費者庁:Q&A)。
  2. 表示の位置:投稿の本文ではなくツリー(リプライ)にだけ「広告」などと書く方法は、通常は気付かれないおそれがあり、明瞭とはいえない場合が多いとされています。
  3. 動画の表示:冒頭に「広告」と表示するだけでは途中から見た人が見逃すおそれがあり、画面上に常に表示するなど、動画全体を通して分かるようにすることが望ましいとされています。
  4. 自社サイトへの転載:依頼したインフルエンサーの投稿を「お客様の声」として自社サイトに載せるのは適当ではなく、依頼した投稿だと分かる形で表示する必要があるとされています。
  5. Instagramの機能:Instagramの利用規約は、ブランドコンテンツを投稿する利用者に、ブランドコンテンツツールの使用を義務付けるブランドコンテンツポリシーへの準拠を求めています(Instagram利用規約)。

社員が個人のアカウントで自社の商品を紹介する施策も対象になりえます。Q&Aは、販売や開発に関わる役員・管理職・担当チームの一員などが販売を促進するために投稿する場合は、事業者の表示に当たると考えられるとしています(消費者庁:Q&A)。個別の表現が規制に当たるかは、消費者庁の窓口や弁護士に確認します。

契約前に確かめるのは、範囲・権限・指標・表示・終了時の扱い

運用代行会社を比べるときは、見積もりの金額の前に、作業の範囲、権限の渡し方、成果の指標、表示のルール、契約終了時の扱いの5つを同じ質問で確かめます。5つの答えがそろえば、月額が同じでも中身の違う提案を並べて比べられます。

5つの項目は契約前・開始時・毎月・終了時のどこで確かめるかに分けられ、どの時点でもInstagramの権限は自社が持ちます。

契約前から終了時までの時系列の図。契約前に任せる作業・渡すタスク・指標・表示のルール・終了時の扱いを書面で決める。開始時にInstagramを自社のポートフォリオに追加して代行会社にタスクを選んでアクセス許可。毎月は投稿を承認しレポートで数字を残す(インサイトで選べる期間は過去90日以内)。終了時に画像・動画の元データを受け取りパートナーを削除する
図4 契約前から終了時までに確かめること。Metaビジネスヘルプセンター、Instagramヘルプセンター「Instagramインサイトについて」をもとに、確かめる時点ごとに並べたもの(Framework作成)

代行会社への質問は、次の8項目にまとめられます。

  1. 範囲:7つの作業のうちどれを任せ、投稿・リール動画・ストーリーズを月に何本作るか。撮影は含むか。
  2. 費目:運用代行費、撮影・制作費、広告費、インフルエンサーへの報酬や商品提供の費用が分かれているか。見積もりの費目の分け方は広告運用代行の費用と手数料の仕組みで確かめられます。
  3. 権限:自社のポートフォリオからパートナーとして共有し、どのタスクを渡すか。パスワードを求められないか。
  4. 指標とレポート:インサイトの数字と、問い合わせ・予約・購入の件数を、どの間隔で報告し、どこに残すか。
  5. 増やし方:フォロワーや「いいね!」の売買、自動化した大量のフォローなど、Metaのスパムの規定に当たる方法を使わないか。
  6. 表示:インフルエンサーや社員の投稿で「広告」などの表示とブランドコンテンツツールを使うか。公開前に誰が確かめるか。
  7. 承認:投稿を公開する前に、誰がいつまでに承認するか。
  8. 終了時:契約期間と解約の条件、画像・動画の元データと権利の扱い、パートナーを削除する時期。

制作物の権利や契約終了時の引き継ぎは、Frameworkでも契約前に合意する項目にしています(Frameworkのよくある質問)。

業態によって、任せる作業と社内に残す記録が変わる

任せる作業と社内に残す記録は業態で変わり、問い合わせ型はDMでの相談の扱い、予約・来店型は予約の受け付けと来店の記録、EC型はショップ機能の権限と購入の計測が中心になります。

  • 問い合わせ型(工務店・士業・BtoBサービスなど):DMで届いた見積もりや契約の相談には社内で答えると決めれば、代行会社に「メッセージ」のタスクを渡さずに済みます。プロフィールのリンクから自社サイトの問い合わせフォームに進んだ件数は、サイト側の計測で数えます。
  • 予約・来店型(サロン・クリニック・飲食店など):DMで予約を受け付けるなら、返信を任せるかどうかで「メッセージ」を渡すかが決まります。インサイトの指標には予約や来店の件数がないため、予約台帳でInstagramから来た予約を記録します。
  • EC型(ネットショップ・通販):Instagramのショップ機能を使う場合、コマースアカウントとカタログはInstagramプロフィールとは別のビジネスアセットで、ショップの管理や商品の編集にはそれぞれのアクセス許可を割り当てます(Meta:タスクベースのアクセス設定)。購入の件数はサイトの計測で数えます。

まとめ

まず、Meta Business Suiteでビジネスポートフォリオの[設定]を開き、[Instagramアカウント]に自社のInstagramが入っているか、[パートナー]にどの会社がどのアクセス許可で入っているかを確かめます。自社のポートフォリオに入っていなければ、代行会社を選ぶ前に追加します。

次に、図2の4つの問いで任せる作業と渡すタスクを書き出し、契約前の8項目を質問として候補の代行会社に送ります。投稿の方針そのものを見直す場合は、SNSマーケティングの基本から確かめられます。

よくある質問

インスタ運用代行の会社にパスワードを教えてもよいですか?
Instagramのパスワードは代行会社に教えず、Metaのビジネスポートフォリオでアクセス許可を割り当てる方法を使います。Instagram利用規約は、ユーザーネームやパスワードを求めたり集めたりする試みを禁止事項の例に挙げています。Metaビジネスヘルプセンター「ビジネスポートフォリオでパートナーにビジネスアセットへのアクセス許可を付与する」の手順なら、パスワードを共有せずに、投稿やコメントの返信など任せる作業だけを渡せます。
代行会社のビジネスポートフォリオに入っているInstagramアカウントを、自社に移せますか?
代行会社のビジネスポートフォリオに入っているInstagramアカウントは、そのポートフォリオから削除してもらえば、自社のビジネスポートフォリオに追加できます。Metaビジネスヘルプセンター「ビジネスポートフォリオにInstagramアカウントを追加する方法」によると、1つのInstagramアカウントを追加できるポートフォリオは1つだけで、追加には自社のポートフォリオの全権限(現在の名称はフルアクセス許可)と、Instagramへのログインが必要です。
Instagramの投稿と広告を、別々の会社に任せられますか?
Instagramの投稿と広告は、アクセス許可のタスクを分けて別々の会社に任せられます。Metaビジネスヘルプセンター「ビジネスポートフォリオのアセットとタスクベースのアクセス設定」では、Instagramプロフィールの部分的なアクセス許可がコンテンツ・メッセージ・コミュニティアクティビティ・広告・インサイトに分かれているので、投稿を任せる会社には「コンテンツ」、広告を任せる会社には「広告」と広告アカウントへのアクセスを渡す形にできます。

出典

  1. Metaビジネスヘルプセンター「ビジネスポートフォリオにInstagramアカウントを追加する方法」(2026-10-17 確認)
  2. Metaビジネスヘルプセンター「ビジネスポートフォリオのアセットとタスクベースのアクセス設定」(2026-10-17 確認)
  3. Metaビジネスヘルプセンター「Meta Business Suiteのビジネスポートフォリオとビジネスアセットのアクセス許可について」(2026-10-17 確認)
  4. Metaビジネスヘルプセンター「ビジネスポートフォリオでパートナーにビジネスアセットへのアクセス許可を付与する」(2026-10-17 確認)
  5. Metaビジネスヘルプセンター「ビジネスポートフォリオからパートナーを削除する」(2026-10-17 確認)
  6. Metaビジネスヘルプセンター「ビジネスポートフォリオにユーザーを追加してビジネスアセットを割り当てる」(2026-10-17 確認)
  7. Instagramヘルプセンター「二段階認証でMetaアカウントの安全を確保する」(2026-10-17 確認)
  8. Instagramヘルプセンター「利用規約」(2026-10-17 確認)
  9. Instagramヘルプセンター「Instagramインサイトについて」(2026-10-17 確認)
  10. Metaトランスペアレンシーセンター「スパム(コミュニティ規定)」(2026-10-17 確認)
  11. 消費者庁「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。」(2026-10-17 確認)
  12. 消費者庁「ステルスマーケティングに関するQ&A」(2026-10-17 確認)

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