結論
オフラインコンバージョンは、問い合わせ後に電話や面談で決まった商談・成約を、元の広告と結びつけて媒体に送り返す仕組みです。Google広告はGCLID(90日以内)とメールアドレス等で照合するリードの拡張コンバージョン、Meta広告はコンバージョンAPIで送ります。送る前にプライバシーポリシーでの開示と同意の要否を確かめます。
この記事でわかること
問い合わせ時に残す情報と、成約したときに媒体へ返す情報の組み合わせ 成約までの日数と月の件数から、広告に返す段階を決める判断基準 Google広告のリードの拡張コンバージョンの設定手順と、顧客管理に足す列 Meta広告のコンバージョンAPIと「適格リード数を最大化」を使う条件 顧客データを送る前の個人情報の確認点と、取り込んだ後の確かめ方 オフラインコンバージョン(オフラインCV。CVはコンバージョン=成果の略)とは、広告から問い合わせた人が、その後に電話・面談・店舗などサイトの外で商談や契約に至った成果を、元の広告と結びつけて Google広告や Meta広告に送り返す仕組みです。始めるには、問い合わせを受けた時点で広告のクリックID(Google広告の GCLID)やメールアドレス・電話番号を顧客管理に残し、成約したらその日時と一緒に媒体へ取り込みます(Google 広告ヘルプ:オフライン コンバージョンのインポートについて )。
Google広告で新しく始める場合、Google は GCLID だけで照合する従来の方法ではなく、メールアドレスなどの顧客データも使う「リードの拡張コンバージョン」から始めることを勧めています。Meta広告では、コンバージョンAPI でオフラインのイベントを送ります(Meta:コンバージョンAPIについて )。
この記事の仕様と手順は、2026年10月21日時点の公式情報に基づきます(Google 広告ヘルプ、Metaビジネスヘルプセンター、Meta for Developers、個人情報保護委員会)。顧客データを媒体に送るときの個人情報の確認点も扱いますが、個別の法的判断はしません。
オフラインコンバージョンは、広告の外で決まった成約を広告に返す仕組み オフラインコンバージョンは、広告のクリックや電話の後にオフラインで起きた行動(契約書への署名、店舗での購入、電話注文、予約など)を、広告の成果として媒体に記録するためのデータです。Google は、オンラインの売上に直接つながらない広告も購入経路の起点になることがあり、オフラインのデータを取り込むと広告のクリック後の行動を測定できると説明しています(Google:オフライン コンバージョンのインポートについて )。
Meta も、店舗での購入・電話注文・予約などの実世界での効果を測定できるとしています(Meta:オフラインコンバージョンについて )。
問い合わせの件数だけを成果にしていると、成約につながらない問い合わせが多い広告でも、件数が多ければ成果の多い広告として集計されます(問い合わせを成果とする定義からの帰結)。成果を問い合わせ・商談・成約の段階に分けて、どこで測るかを決める方法はコンバージョン計測の設計 で解説しており、この記事はそのうち、顧客管理の商談データや成約を広告に連携する部分の手順を扱います。
広告に返すには、問い合わせの時点で残す照合の手がかりと、成約したときに書き足す段階・日時の2つがそろっている必要があります。
図1 問い合わせ時に残す情報と、成約したときに返す情報。Google 広告ヘルプ「リードの拡張コンバージョン用に Google タグを設定する」、Meta for Developers「Conversions API for CRM integration」をもとに作成(Framework作成) 照合の手がかりは、Google広告では GCLID とメールアドレス・電話番号・住所、Meta広告のリード獲得広告では15〜17桁のリードIDです(Google:リードの拡張コンバージョン用に Google タグを設定する 、Meta for Developers:Conversions API for CRM integration )。
メールアドレスなどはハッシュ化(元の値に戻せない一方向の変換)して送り、Google は SHA-256 という方式を指定しています(データマネージャー ヘルプ:インポートするデータを準備する )。
広告に返す段階は、成約までの日数と月の件数で決める 広告に返す段階は、クリックから成約までの日数が媒体の取り込める期間に収まるかで決め、収まらない場合は成約より手前の商談を返します。Google広告で取り込む GCLID は90日以内のものである必要があります(Google 広告ヘルプ:コンバージョン測定について )。
データマネージャーで取り込める期間は接続先で違い、Googleスプレッドシートやファイル(SFTP など)は実行ごとに90日前以降、Salesforce・HubSpot は初回が過去14日間、BigQuery などのデータベースは実行ごとに過去14日間です(Google 広告ヘルプ:Google クリック ID(GCLID)を使用してオフライン コンバージョンを設定する )。
Meta は、CRM(顧客管理システム)の情報をコンバージョンAPI で送ってリードの質に合わせて配信する連携について、向いている事業の目安を開発者向けの資料で示しています(Meta for Developers:Conversions API for CRM integration )。Meta の目安は件数・日数・割合の3つで、月200リードに届かない場合は、Google広告側か自社の台帳で質を確かめるところから始めることになります。
目安 Google広告(リードの拡張コンバージョン) Meta広告(CRM連携) 取り込める期間 GCLIDは90日以内。接続先により14日または90日 最適化したい段階がリード獲得から28日以内 件数 今回確認したヘルプに下限の記載なし 月200リード以上 段階の割合 記載なし その段階に進む割合が1〜40% 送る頻度 毎日を強く推奨 少なくとも1日1回
Google広告の送る頻度はGoogle 広告ヘルプ:リードの拡張コンバージョンの実装チェックリスト によります。Google は、見込み顧客の獲得を重視する広告主がオフラインの目標を測るときは、カテゴリに「有望な見込み顧客」か「コンバージョンに至った見込み顧客」を選ぶよう勧めています(Google:リードの拡張コンバージョン用に Google タグを設定する )。
どちらの媒体でも、成約が期間内に収まるなら商談と成約を別々のコンバージョンとして返し、収まらないなら期間内に起きる商談(見積もりの提出・面談など)を返す、というのがこの記事の判断基準です。
図2 広告に返す段階の決め方。Google 広告ヘルプ「コンバージョン測定について」「Google クリック ID(GCLID)を使用してオフライン コンバージョンを設定する」、Meta for Developers「Conversions API for CRM integration」の条件をもとに、判断の順に並べたもの(Framework作成) Google広告で新しく始めるなら、リードの拡張コンバージョンを選ぶ Google広告でオフラインコンバージョンを新しく始めるなら、GCLID だけで照合する「オフライン コンバージョンのインポート」ではなく、「リードの拡張コンバージョン」から始めることを Google は勧めています(Google:オフライン コンバージョンのインポートについて )。リードの拡張コンバージョンは、オフライン コンバージョンのインポートを改良したもので、メールアドレスなどのユーザー提供データで、取り込んだ成約のデータを補完します(Google 広告ヘルプ:リードの拡張コンバージョンについて )。
2つの方式の違いは照合の手がかりで、GCLID だけの方式は問い合わせ時に GCLID を保存していなければ成約を広告に結びつけられないのに対し、リードの拡張コンバージョンはユーザー提供データだけのイベントも取り込めます(Google 広告ヘルプ:オフライン コンバージョンのインポートをリードの拡張コンバージョンにアップグレードする )。
図3 2つの方式の照合の手がかり。Google 広告ヘルプ「オフライン コンバージョンのインポートについて」「リードの拡張コンバージョンについて」をもとに作成(Framework作成) リードの拡張コンバージョンでは、フォームに入力されたメールアドレスなどを Google タグがブラウザでハッシュ化して送り、成約時に取り込んだ同じデータを、そのデータや広告を操作したログイン中の Google アカウントの情報と照合して、成約を広告に結びつけます(Google:リードの拡張コンバージョンについて 、Google:実装チェックリスト )。Google はメリットとして、より精度の高いレポート、エンゲージ ビュー コンバージョン、クロスデバイス コンバージョン(別の端末で起きた成果)を挙げています。
GCLID も引き続き使います。Google は可能な限りアップロードに GCLID を含めるよう求めており、ユーザー提供データを集めるタグを使っていない場合は必須としています(Google:リードの拡張コンバージョン用に Google タグを設定する )。
自社の開発者が API で直接アップロードしている場合は、送り先を確かめます。2026年6月15日以降、オフライン コンバージョンのインポートとリードの拡張コンバージョンのアップロードは Data Manager API に移り、Google Ads API ではブロックされると案内されています(Google:オフライン コンバージョンのインポートについて )。
また公式ヘルプでは、拡張コンバージョン(ウェブ向け)とリードの拡張コンバージョンを1つのオン/オフの設定にまとめ、2026年4月以降はタグ・データマネージャー・API からのユーザー提供データを同時に受け付けると案内されています(Google:リードの拡張コンバージョンについて )。
サイト上の成果に使う拡張コンバージョン(ウェブ向け)の設定はGoogle広告のコンバージョン設定の手順 で扱っています。
Google広告の設定は、タグ・アクション・規約の3段階で進める Google広告でリードの拡張コンバージョンを設定する手順は、Google タグでフォームの入力を捉える設定、オフラインのコンバージョン アクションの作成とデータソースの接続、顧客データに関する規約への同意の3段階です(Google:リードの拡張コンバージョン用に Google タグを設定する )。始める前に、自動タグ設定がオンになっているか([管理]→[アカウント設定]→[自動タグ設定])と、フォームでメールアドレスか電話番号を集めているかを確かめます(Google 広告ヘルプ:自動タグ設定について )。
Google タグの設定画面で[自動イベント検出を管理する]を開き、[フォームの操作]の自動収集を有効にする [目標]メニューの[概要]で[+ コンバージョン アクションを作成]を選び、[オフライン コンバージョン]にチェックを入れて[データソースを追加]→[続行]と進む [CRM やファイルなどのデータソース]→[クリック経由のコンバージョンをトラッキング]を選び、[新しいデータソースを接続する]で使うサービスを選ぶ カテゴリで「有望な見込み顧客」か「コンバージョンに至った見込み顧客」を選び、名前を付けて[保存して次へ]→[完了]と進む [リードの拡張コンバージョンを有効にしてください]にチェックを入れる [目標]メニューの[設定]で、[顧客データに関する規約]の横の[利用規約を表示]から内容を確認し、同意する 手順は Google 広告ヘルプの内容を、Framework が確かめやすい順に並べたものです。接続先には Googleスプレッドシート、Salesforce、HubSpot、Zapier などがあり、Zapier などのサードパーティ統合を選ぶと、料金が発生する可能性がある統合の利用に同意する[承認]ボタンが表示されます(Google:リードの拡張コンバージョン用に Google タグを設定する 、Google:GCLID を使用してオフライン コンバージョンを設定する )。
作ったばかりのコンバージョン アクションには、4〜6時間たってからデータを取り込みます。それより前に取り込むと、レポートに出るまで2日程度かかる場合があります(Google:GCLID を使用してオフライン コンバージョンを設定する )。
顧客管理には、問い合わせ時のIDと連絡先、成約の日時を残す 成約を広告に返すには、問い合わせを受けた時点で GCLID・メールアドレス・電話番号を顧客管理に残し、商談や成約に進んだら、その日時(タイムゾーンつき)と段階の名前を書き足します。Google がアップロードに含めるべきとしている情報と Meta の CRM 連携の資料から、顧客管理に持たせる列を並べると次の表になります(Google:リードの拡張コンバージョン用に Google タグを設定する 、Meta for Developers:CRM integration )。
列 記録する時点 使う媒体・用途 GCLID 問い合わせ時(フォームの隠し項目) Google広告の照合。タグで連絡先を集めない場合は必須 メールアドレス・電話番号 問い合わせ時 Google広告・Meta広告の照合。電話番号は国コードつき リードID リード獲得広告のリードを取り込んだとき Meta広告の照合(15〜17桁) 段階(商談・成約など) 段階が変わったとき 返すコンバージョンの種類 段階が変わった日時 段階が変わったとき コンバージョンの日時(タイムゾーンつき) 成約金額・通貨 成約時 コンバージョン値(推奨) 問い合わせごとの番号 問い合わせ時 オーダーID。重複したリードの管理(推奨) 同意の記録 問い合わせ時 Googleの同意の項目(入力を強く推奨)
GCLID は広告のクリックで付く URL のパラメータで、自動タグ設定がオンなら「?gclid=…」の形でリンク先の URL に追加されます。リダイレクトを使うサイトでは、最終的なページまで GCLID を渡す必要があります(Google:自動タグ設定について )。
フォームで GCLID を受け取るには、送信フォームに GCLID 用の隠し項目を追加し、全ページのスクリプトで GCLID を Cookie かローカル ストレージに保存してフォームに渡します。GCLID は大文字と小文字が区別されるため、顧客管理で書き換えないようにします(Google:GCLID を使用してオフライン コンバージョンを設定する )。フォームの部品や外部の予約サービスで隠し項目を足せない場合は、そのサービスの提供元に確かめます。
ファイルや API で自社がハッシュ化して送る場合は、前後の空白を削除して小文字にそろえ、電話番号を国コードを含む E.164 形式(日本なら「+81」から始まる形)にしてから SHA-256 でハッシュ化します。データマネージャーにハッシュ化していないデータを取り込む場合は、正規化とハッシュ化をデータマネージャーが行います(データマネージャー ヘルプ:インポートするデータを準備する )。
日付の書き方にも注意が要ります。データマネージャーは MM/DD/YYYY の形式も受け付けるため「02/01/2026」は1月2日のつもりでも2月1日として処理されることがあり、タイムゾーンのない行は代わりのタイムゾーンを選ばないと取り込まれません(データマネージャー ヘルプ )。顧客管理の日時を「2026-10-21 14:30:00 +09:00」のように年から書いてタイムゾーンを付けておけば、どちらも避けられます。
Meta広告には、コンバージョンAPIで商談・成約を送る Meta広告にオフラインの商談・成約を返す方法は、イベントマネージャのデータセットにコンバージョンAPI(パートナー連携を含む)で送るか、手動でアップロードするかで、以前のオフラインコンバージョンAPI は2025年5月に廃止されています(Meta:コンバージョンAPIについて 、Meta:オフラインコンバージョンについて )。データセットはキャンペーンの開始前にイベントマネージャで作り、広告アカウントに関連付けておく必要があります(Meta:オフラインコンバージョンについて )。
送ったオフラインの成果を配信に使う方法は、キャンペーンの種類で2つに分かれます。
売上を目的とするキャンペーン :[ウェブサイトと店頭]を選ぶと、オフラインコンバージョンを広告の最適化に使えます(Meta:コンバージョンAPIについて )リード獲得広告 :パフォーマンスの目標で「適格リード数を最大化」を選び、CRM を連携してリードの状況を送ると、連絡先を送った後にコンバージョンに至る可能性が高い人に広告が表示されます。この目標はウェブサイトのフォームとインスタントフォームの両方で使えます(Meta:リード獲得広告のパフォーマンスの目標について )2026年4月から、コンバージョンAPI 連携のない新しいキャンペーンでは「適格リード数を最大化」を選べなくなり、既存のキャンペーンも2026年8月から影響を受けると Meta は案内しています(Meta:リード獲得広告のパフォーマンスの目標について )。
CRM の連携は、広告マネージャでリード獲得広告を作るときに[コンバージョン]の[リード]から[適格リード]を選ぶか、イベントマネージャで新しいデータソースとして[CRM]を選んで[リンクする]から始めます。連携に使う Metaピクセルを作るか選び、自社の開発者がコンバージョンAPI と連携するか、パートナーの手順に沿って接続します。前提としてビジネスポートフォリオが必要で、情報収集期間中はリードのステータスが変わるたびに CRM のイベントを送ります(Meta:CRMを適格リード用に設定する )。
Meta の開発者向け資料は、インスタントフォームのリードを Meta から自社の CRM に自動で取り込む連携ができていることを前提にしています(Meta for Developers:CRM integration )。リードの受け取り方と台帳への移し方はMeta広告のリード獲得広告(インスタントフォームとLPの使い分け) で扱っています。
送る前に、開示・同意・送らない情報・法律上の整理を確かめる 顧客のメールアドレスや電話番号を広告媒体に送る前に、プライバシーポリシーでの開示、法律上必要な同意、送ってはいけない情報、自社のデータに限っているか、個人情報保護法上の整理の5点を確かめます。次のチェックリストは、Google・Meta の規約と個人情報保護委員会の資料の内容を、Framework が確かめる順に並べたものです。
プライバシーポリシーに、広告の測定のための共有を書いているか :Google は、広告主に代わって広告測定サービスを行う第三者に顧客情報を共有することを、プライバシーポリシーなどで顧客に開示するよう求めています(Google 広告ポリシー ヘルプ:顧客データに関するポリシー )。Meta も、取得するデータの種類、共有先(Meta を含む)と理由、顧客が管理する方法を伝えるよう求めています(Meta:Metaビジネスツールでのプライバシーとデータ使用の要件 )同意が必要な場面で取得しているか :Google は法律で義務付けられている場合に共有と使用への同意を取得するよう求め、Meta は共有の前に法的根拠と必要な同意などがあることを確かめるのは広告主の責任としています。GCLID を Cookie に保存する方法についても、Google は Cookie の同意に関する地域の規制を守るよう注意しています(Google:GCLID を使用してオフライン コンバージョンを設定する )送ってはいけない情報が含まれていないか :Google は、健康や医療に関する情報などデリケートなカテゴリに関するコンバージョンの情報を、拡張コンバージョンの測定に使えないとしています。Meta は健康情報・財務情報などをビジネスツールで共有することを禁止し、URL のパラメータやカスタムイベントに入る情報にも当てはまるとしています。段階の名前やイベント名に病名・施術名などを入れないのは、この定義からの帰結です(Google:顧客データに関するポリシー 、Meta:プライバシーとデータ使用の要件 )自社のデータだけを送っているか :Google がアップロードを認めるのは、購入や見積もりの依頼などを通じて顧客が自社に直接提供した自社データです。代理店などの第三者がアップロードする場合、広告主はその第三者がポリシーを守っていることを書面で保証する必要があります(Google:顧客データに関するポリシー )個人情報保護法上の整理を確かめたか :個人情報保護法は、利用目的の特定(第17条)、取得に際しての利用目的の通知等(第21条)、第三者提供の制限(第27条)、外国にある第三者への提供の制限(第28条)などを定めています(e-Gov法令検索:個人情報の保護に関する法律 )。個人情報保護委員会の Q&A は、個人データの取扱いの委託では、委託先が受け取った個人データを独自に取得した個人データなどと本人ごとに突合することはできないとし、SNS 運営事業者がメールアドレスを突合して広告を表示する例を挙げています(個人情報保護委員会:ガイドラインに関するQ&A(A7-41) )。媒体への送信をどう整理するかは仕組みと契約で変わるため、社内の担当者や弁護士などの専門家に確認してくださいGoogle の顧客データに関する規約はアカウント全体に適用され(Google:リードの拡張コンバージョン用に Google タグを設定する )、Meta はツールの設定方法と共有するデータの種類に広告主が責任を持つとしています(Meta:プライバシーとデータ使用の要件 )。設定を外部に任せる場合も、規約に同意する立場は自社に残ります。
取り込んだ後は、2〜3週間「サブ」で確かめてから入札に使う Google は、リードの拡張コンバージョンで新しく作ったコンバージョン アクションを最初の2〜3週間は「サブ」にしておくことを勧めており、成約がレポートに想定どおり記録されるのを確かめてから自動入札に使います(Google:リードの拡張コンバージョンの実装チェックリスト )。「メイン」と「サブ」の違いはコンバージョン計測の設計(自動入札に使う成果) で説明しています。
図4 取り込みを始めてから入札・配信に使うまで。Google 広告ヘルプ「リードの拡張コンバージョンの実装チェックリスト」「Google クリック ID(GCLID)を使用してオフライン コンバージョンを設定する」、Meta for Developers「Conversions API for CRM integration」の目安をもとに作成(Framework作成) 確かめている間も、取り込みは止めずに続けます。Google のチェックリストは、取り込みについて次の点を挙げています(Google:実装チェックリスト )。
アップロードは毎日行う(最適なパフォーマンスのために強く推奨) 広告経由かどうかで選り分けず、その段階の成約をまとめて送る(リードの拡張コンバージョンが正しく機能するために必要とされている) 過去の分を値0で埋めない(コンバージョンの調整を使う場合を除く) [目標]の[コンバージョン]→[概要]で[診断]タブを開き、設定の問題を確かめる Meta では、送ったデータの確認に約1〜2日、その後の分析と学習の期間に2〜4週間かかるとされ、学習期間中も「適格リード数を最大化」のキャンペーンは配信できますが、効果が出そろうのは学習の完了後とされています(Meta for Developers:CRM integration )。Meta は、イベントをリアルタイムかそれに近い形で送ることをベストプラクティスとしています(Meta:ウェブイベント、アプリイベント、オフラインイベントの遅延時間について )。
取り込んだ成約を広告費と並べて毎月読む方法は広告運用レポートの作り方と見方 で扱っています。
業態で変わるのは、返す段階と送れない情報の範囲 業態によって、広告に返す段階と、送ってはいけない情報の範囲が変わります。次の表は、ここまでの媒体の仕様を Framework が業態に当てはめた例で、どの段階を返すかは自社の成約までの日数で決めます。
業態 返す段階の例 確かめること 問い合わせ型(工務店・リフォーム・士業・BtoB) 商談(「有望な見込み顧客」)と契約(「コンバージョンに至った見込み顧客」) 契約まで90日を超えるなら、商談を入札に使う 予約・来店型(美容室・クリニックなど) 来店・会計 健康・医療の情報に当たる業種は拡張コンバージョンの測定に使えず、Metaにも健康情報を送れない EC型(ネットショップ) 電話注文など、サイトの外で決まった購入 サイト上の購入はタグで測れるので、サイトの外の分だけを返す
予算の規模でも始め方が変わります。Meta の目安の月200リードに届かない場合は、Google広告のリードの拡張コンバージョンか、自社の台帳で広告ごとの商談化率(問い合わせのうち商談になった割合)を比べるところから始める、というのがこの記事の判断基準です。
費用の面では、Google は管理画面でのデータソースの追加をデベロッパーのサポートなしで行えるとし(Google:オフライン コンバージョンのインポートについて )、Meta もコンバージョンAPI の多くの連携は開発者を必要としないとしています(Meta:コンバージョンAPIについて )。一方、Zapier などのサードパーティ統合は料金が発生する可能性があり、Meta の目安では自社で開発する連携に3〜4週間かかります(Meta for Developers:CRM integration )。
成果の定義から顧客管理の列づくり、媒体の数字との照合までは、効果検証・分析の支援内容 に含まれます。
まとめ:問い合わせ時にGCLIDを残し、サブで2〜3週間確かめる 最初に、Google広告の[管理]→[アカウント設定]で自動タグ設定がオンかを確かめ、問い合わせフォームを1回テスト送信して、GCLID が顧客管理に届くかを見てください。次に、過去の問い合わせ記録から問い合わせ日と契約日の差を数え、90日以内に収まる段階を決めます。プライバシーポリシーに広告測定のための第三者への共有が書かれているかを確かめたら、コンバージョン アクションを「サブ」で作って毎日取り込み、2〜3週間後に[診断]タブとレポートを見て入札に使うかを決めます。
よくある質問
オフラインコンバージョンを取り込んでから、Google広告のレポートに表示されるまでどのくらいかかりますか? Google広告にファイルやAPIで取り込んだオフライン コンバージョンは、処理に24〜48時間かかるとGoogle 広告ヘルプ「コンバージョン測定について」に書かれています(2026年10月21日時点)。同じヘルプは、取り込むGCLIDが90日以内のものである必要があることと、「日付が無効です」などのエラーを[診断]タブで確かめられることも案内しています。表示されないときは、まず[診断]タブを開きます。
電話で受けた問い合わせから決まった成約も、Google広告に返せますか? Google広告では、広告からの電話問い合わせに起因するオフラインの成果も取り込めるとされ、通話コンバージョンのデータをインポートすると、電話問い合わせが多かった広告とキーワードを把握できます(Google 広告ヘルプ「オフライン コンバージョンのインポートについて」)。仕組みは広告のクリックに起因する成約と少し異なるため、手順は同じヘルプから案内されている「通話コンバージョンのインポートについて」で確かめます。
広告経由ではない紹介や来店の成約も、Google広告にアップロードしてよいのですか? Google 広告ヘルプ「リードの拡張コンバージョンの実装チェックリスト」は、Google広告の成果と見なされないものも含めて、指定したイベントのコンバージョンをすべてアップロードすることを、リードの拡張コンバージョンが正しく機能するための条件に挙げています。広告経由かどうかを自社で選り分けず、その段階に進んだ成約をまとめて送ります。値が0のコンバージョンは、コンバージョンの調整を使う場合を除いて送らないよう同じチェックリストに書かれています。